昨夜(2010-12-17)のこと、iPod touch で App Store を開くと iBook のアップデートが配布されていることに気付いた。他にもいろいろアップデートが出ていたのでまとめてアップデートした。で、ふと iBook を開き、さらに iBookStore を開いてみたところ、iOS 関連の開発者向けドキュメントが配信されていることに気付いた(右のスクリーンショットは iPad で iBookStore を開いたもの)。
そう、ようやく Apple がやってくれた。ずっと、これが欲しかった。もともと PDF 版が配布されているから iPad に取り込んで読むことはできたし、さらに iPad がネットにつながるなら Safari でウェブ版を開けば iPad に最適化された状態で読むこともできた(→「iPad で Apple 提供の開発者向けドキュメントを読む」)。実際、このウェブ版は、iPad というデバイスの特性とあいまって、「ADC のドキュメントを読むならコレだ!」と思わせるぐらい読みやすいものになっていた。iMac で Xcode を開いているときにも、そばに立てた iPad でガイド系の文書(のウェブ版)を開いて参照していた(Xcode のドキュメントブラウザは主にクラスリファレンスを参照するのに使っている)。
とはいえ、ウェブ版のドキュメント(というよりブラウザで長い文書を読むこと)には不満がある。スクロールして読む読書体験と、ページをめくって読む読書体験を比較すれば、後者の方が圧倒的に心地良い。画面上を文字が移動するのは「読む」ことを前提にした場合は気持の良いものじゃない(せめて、iPad 上の Safari に「Page Up」と「Page Down」があれば……)。もっとも、これはわたしがデジタル以前の世界で育った世代からかもしれない。情報の入れ物としての「本」というカタチに慣れてしまっていることがそう思わせるのだろう。
また、いくら Wi-Fi 接続だろうとネット上のリソースを開くのには「遅れ」が生じる。アドレスバーが水色で塗られていくのを眺めていても楽しくない。
だから、iPad で ADC ドキュメントを読むようになってからずっと思っていた。いや、むしろ願っていた。Apple が ebook として提供してくれるようになることを。
iPad で読んでみる
いくつかスクリーンショットを撮ったので貼ってみる。すべて、iPad のスクリーンショット機能(電源ボタン + ホームボタンの同時押し)で撮影したもの。ここに並ぶんでいるのはサムネイル。実際の見え方は画像をクリックして Picasa ウェブアルバムにアップしたものを見てほしい。
もう、なんて言うかさ、iPad はこのために作られたんじゃないか、って思えるぐらい。Apple は開発者向けに ADC ドキュメントを(iOS 用のものだけじゃなく)丸ごと収録した iPad を販売するべきだよ。有料の Dev program (iOS 向けと Mac 向けのものがある)に参加している場合はちょっと安くしてさ。
iPod touch で読んでみる
画素数ではともかく、画面が小さいから iPad ほどの見やすさは得られないとわかっているけど、せっかくなので iPod touch でも試してみた。以下は iPod touch のスクリーンショット機能で撮ったもの。残念ながらスクショでは iPod touch の画面での見た目は再現できないから参考程度に見てほしい。
iBook では図をダブルタップすると図だけを表示することができる。この状態ではピンチオープン、クローズによる拡大縮小も可能。iPod touch でも、ダブルタップからピンチオープンで拡大すれば図中の文字も読み取れる。
他のドキュメントも欲しい
iBook 向けに提供されているのはまだたった 5 つだけ。ADC にはそれこそ山ほどのドキュメントがある。iOS 向けだけじゃなくて、Mac 向けの方のものも iPad で読みたい。
Apple さん、どんどん配信してください。お願いします。
関連リンク
- iOS Application Programming Guide (iOS Reference Library)
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