2010-08-07

Emacs でウィンドウの位置決め

これは Mac OS X (Snow Leopard) で、Carbon Emacs (2010年版) を使う場合の話。他のプラットフォームや他の Emacs で同様の手順が有効かどうかは知らない。

現在、ウチのメインマシンは iMac (Mid 2010) で、セカンドディスプレイとしてシネマディスプレイがつながっている(→ iMac とシネマが並んだ写真)。iMac が右でシネマが左という配置だ。iMac をメイン、シネマをサブディスプレイとして使っている。メニューは iMac に表示されている。この状態で、Carbon Emacs のウィンドウが起動時にシネマにくるようにするにはどう設定すれば良いか?

Carbon Emacs では(おそらく大抵の GUI ベースの Emacs でも同様)、起動時におけるウィンドウの位置、サイズ、その他もろもろは .emacs 中で default-frame-alist に値(正確にはキーワードと値のペアのリスト)を設定することでおこなう。ウィンドウのサイズ(行数)なら height、位置なら topleft だ。

Carbon Emacs ではメインディスプレイの左上が原点、つまり座標 (0,0) で、右にいくにしたがい水平座標の値が増え、下にいくほど垂直座標の値が増える。では、原点よりも左側にある領域の位置はどう表現すれば良いんだろう? 素直に考えれば負値で表現となる。(left . -300) などのように。ところが、これを指定してもうまくいかない。値をいろいろ変えてみてもメインディスプレイの右端に表示されてしまう。どうやら負値を指定すると画面の右端から測った位置の意味になるようだ。

ググってみたところ、Emacs Lisp でウィンドウの位置を始めとする情報を取得できることがわかった。「なら、ウィンドウを適当な位置に動かした後で *scratch* から lisp コードを実行すれば位置の表現方法もわかるんじゃないか」と思いついた。

twitter より (2010-08-06)

  • 02:44  DQ や FF のレベルアップ時のファンファーレなんかも楽しそう。→ http://www.ideaxidea.com/archives/2010/08/git_happy_commits.html
  • 17:30  Magic Trackpad を左手で操作するよう練習中。MacBook の Trackpad はずっと右手で操作していたから、同じ右手なら慣れている。けど、これまでマウスは左手で使ってきたから、デスクトップでは Trackpad も左手で使えるようにしたい。
  • 17:32  マウスを左手で使うようになったのは、一時期、右手の指が痛くてマウスのボタンをクリックするのがツラかったから。このときもしばらくは操作に(とくにクリック)もたついたもの。いつしか慣れたけどね。今度もそのうち慣れるでしょ。
  • 17:47  今日の昼メシのオマケ。なかなか良くできてる。
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2010-08-06

twitter より (2010-08-05)

  • 01:05  ふうん。タブって取り外せるのか > Safari タブをウィンドウの外(デスクトップ)にドラッグすると別ウィンドウになる。Safari のウィンドウ間でタブを移動することもできる。
  • 01:07  ただ、Safari の場合、ウィンドウにタブが 1 つしかないとき(タブは表示されない)はタブを操作できない。Firefox なら常にタブを表示するっていうオプションがあるんだけどな。
  • 01:14  Firefox でも、ウィンドウにタブが 1 つしかないときは移動はできないようだ。空のウィンドウって見たことないから仕方ないか。メニューに「ウィンドウをまとめる」項目があれば良いんだよな。
  • 01:19  なんでこんなことを試したかって言うと、「オーバーラップタイプのウィンドウシステムって、画面の狭さという制約に起因する苦肉の策なんじゃないか?」と考え始めたから。
  • 01:23  タブを切り替えて情報を探すのってイライラする。「あれが書かれてたのはどのサイトだっけ。で、それはどのタブで開いたんだっけ…」画面に余裕があるなら、タブなんかにして後ろに隠すことはないんだよ。全部ウィンドウにしてお互いを隠さないように並べれば良い(タイルタイプだな)。
  • 01:28  いま、ごく当たり前になっていてそうであることに誰も何の疑問も抱かないようなデザイン(意匠も設計も)が、実は過去にあった種々の制約に起因する、ということがある。キーボードの QWERTY 配列なんかが代表例。他にもきっとあるはず。マルチウィンドウの方式もそうなんじゃないか?
  • 01:35  オモシレ〜。 RT @mawakao: RT @kiri_tori: (管理人より) 「切り取り線lite」@k0_0t を公開しました。[...snip...]使い方→ http://bit.ly/aLVHXO
  • 11:27  なんとぜいたくな数独ボード。→ http://jp.makezine.com/blog/2010/08/nixie-tube_sudoku_board.html
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Google、また一つ、製品の開発を終了する

Google Wave が開発終了になるらしい。ちょこっと試したことがあるだけだから Wave 自体に思い入れはないけど、Google Notebook の開発が終了したときのことを思い出した。

「収益が上がらないから、この領域から撤退します」っていう姿勢は企業として当然のものだけど、Google の製品にとっての収益ってなんだろう? Google 自体の収益は主として広告収入だろう。けど、検索を別として、Google の個々の製品で直接広告収入に結びついているものはあるか?

たしかに Gmail には広告が出る。けどその他は? Google Reader で広告なんて見たことない。Picasa にも広告は出てこない。Google Docs も Google Calendar も広告は表示されない。Blogger も Google Sites もサービス自体が広告を流し込んだりしない。

Google には使命がある。「世界中の情報を整理」するためには、既存の情報を取り込むと同時に、これから作られる情報も迅速に集めなければならない。そのためには Google から見えないところで、Google の手の届かない形で作られるよりも、Google が提供するサービスで、Google に蓄える形で作ってもらう方が余計な手間が省ける。Gmail を始めとするこれらの製品(サービス群)はこのためのものだろう。言わば、The computer としての Google に効率良くインプットするためのもの。使命の後半「世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ことは「検索」サービスで実現する。

検索結果の一部やコンテンツ自体に埋め込む形での広告で収益を上げられるなら、インプットとしての他サービスに広告を表示する必要はないはず。広告を表示しない製品(サービス)は直接収益には結びつかない。ならば、製品の成功失敗をどうやって評価しているのだろう?

(Update on Google Wave より)
But despite these wins, and numerous loyal fans, Wave has not seen the user adoption we would have liked. We don’t plan to continue developing Wave as a standalone product, but we will maintain the site at least through the end of the year and extend the technology for use in other Google projects.

これ(↑)を読む限りではユーザ数が基準の一つになるようだ。つまり、Google Wave はユーザに人気がなかった、と。ま、新しいコミュニケーションを求める人たちは twitter に流れたってことかな。

振り返って考えると、Google Notebook もユーザを集められなかったんだろう。最近の Evernote の隆盛を見る限り、もう少し続けていれば人気も出たかもしれないのにと、かなり残念に思う。

(Google Wave to Be Discontinued より)
Google Wave had a lot of potential, but Google didn't manage to build a compelling user experience and define some use cases for the application. Instead of building a general-purpose interface for Google Wave, Google could've used the platform to create multiple applications with clearly-defined goals: a new version of Google Chat, a new version of Google Docs, a brainstorming app etc.

「新しい Google Chat や、新しい Google Docs や、ブレスト用アプリになれたかもしれないのに……」。なんか、ちょっと切ない。

関連リンク

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2010-08-05

SSD + HDD の構成を生かすために

雑感: 256GB は小さいか?

2010 Mid のアップデートでは、iMac (の一部) そして(8 月発売開始予定の) Mac Pro で、Apple Online Store のカスタマイズオプションとして SSD が選べるようになった。iMac では 256GB の SSD と 1TB または 2TB の HDD の組み合わせにできる。この構成で発注した場合、SSD に OS とアプリをインストールした状態で出荷してくれる。高価なので迷ったが、SSD + HDD(1TB) で発注した。

実際に届いた iMac を見ると、SSD が Macintosh HD、HDD が Macintosh HD 2 となっている。OS やら何やらはすべて SSD (Macintosh HD) に入っており、HDD (Maintosh HD 2) は見事に空っぽだ。このまま何も気にせず使うこともできた。たとえば、HDD を単なる Time Machine 用ボリュームにする、など。

ちなみに、この SSD は、システムプロファイラ.app によれば、「APPLE SSD TS256B」という機種になっている。ググったところこれは THNS256GG8BBAA という東芝製のドライブだとのこと。

HDD の 1TB や 2TB と比較するから、256GB という容量は頼りなく思えるが、ウチの MacBook (Early 2008) だって HDD は 250GB だ。これで、iPod/iPhone/iPad の母艦として十分やっていけている。音楽も写真も電子本もウチにあるものは全部丸ごと、このたった 250GB の HDD に入っている。HD な動画を入れさえしなければ、たいていの用途には十分なサイズなのだ。

とはいえ、せっかくの SDD + HDD なのだからこの構成を生かすように使いたい。

twitter より (2010-08-04)

  • 05:04  Time Capsule のパスワードを変更したら、それをバックアップ先にしている MacBook の Time Machine でのバックアップが失敗した。Time Machine 側で新パスワードを入力するには環境設定でディスクを選択し直せば良い。
  • 09:10  iMac (Mid 2010) の困ったところ(その1): 電源ボタンが見えるところにない。背面、左下にあるんだけど、最初これに気付かなかった。接続を完了し、電源コードをつないだ後、どうやったら電源が入るのかわからず、しばらく途方に暮れていた。マニュアル読んで解決したけど。
  • 09:11  そういや、mini も電源ボタンは背面だったな。あれはなんで気付けたんだろう?
  • 09:15  iMac (Mid 2010) の困ったところ(その2): スリープを示すインジケータがない。Mac はスリープ状態を LED の明滅で示すようになっているんだけど、iMac にはそれが見当らない。スリープなのか電源オフなのか区別が付かないよ。見えないところにあるのかなあ。
  • 10:05  意外だったのは、ツルピカ液晶がほとんど気にならないこと。背景が暗くならなければ大丈夫。一方でアンチグレアなシネマの方が文字がにじんで見えるような気がする。とくに、iMac の画面を長く眺めていて、シネマに目を移したとき。う〜ん、何ごとも実体験してみないとわからないねえ。
  • 10:08  Command + click するジェスチャが欲しいな > Magic Trackpad ブラウザでリンクを新しいタブとして開くときにキーボードに手をのばすのがメンドウ。3本指でタップ(クリック)とかどうだろう?
  • 10:45  MacBook の iTunes ライブラリから iMac の iTunes へ、ホームシェアリング経由で、丸ごとコピーしたんだけど、各曲の再生回数が引き継がれていない。あの情報は各楽曲ファイルに付いていたわけじゃないのね。(´・ω・`)
  • 11:28  現在時刻を大きく(画面いっぱいとは言わないけど、半分ぐらい)表示するだけのダッシュボードウィジェットってないかな。要するに大きな時計が欲しい。見ないときは邪魔だから目に入らない方が良い。だからウィジェット。標準の時計ウィジェットは小さいんだよ。
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2010-08-04

twitter より (2010-08-03)

  • 02:53  予想通り Magic Trackpad はとても気持ち良い。iPhone や iPad ですっかり馴染んだ慣性付きのスクロールもデバイスに関わらず気持ち良いね。もうマウスはいらない。
  • 02:55  Magic Mouse は電池だけ取り出して箱に戻した。
  • 03:33  「 アイディアを思いついた時に、[...snip...]骨組みや足場をえいやっと素早く作ってしまえる能力が、 基礎体力だ。」ああ、まったくその通りだよ。最初に衰えるところでもあるんだよね。 → プログラミングと体力 http://bit.ly/cLCmrj
  • 03:39  プログラマがプログラミングの現場から離れたとき、真っ先にこれが衰える。アーキテクチャだとかアルゴリズムだとか、デザインパターンがどうしたとか、オブジェクト指向はこうあるべき、なんてことは忘れない。でも、いざアイデアを形にしようとしたとき、手が指が動かなくなる。
  • 03:40  そしてため息をつく。「ああ、オレはもうコードが書けなくなってる(´・ω・`)」 じゃあ、そんな基礎体力の衰えたプログラマの再訓練にはどんなことが適しているだろう?
  • 03:47  きっと、本や資料を読むことじゃないんだよね。それだとイライラが募るばかりだ。新しい技術やツールのことを知り、あれもしたいこうも作りたいとアイデアは出るけれど、それを素早く形にすることができない。構想力と実現力の間のギャップが深まるばかり。
  • 03:48  もちろん、たいていのアイデアなんて大したものじゃない。でも、それも形にしてみなけりゃ、動かしてみなけりゃ見えてこないし、ダメだってことに納得できない。
  • 04:58  特に理由はないけれど、せっかくメインマシンが新しくなったことだし、普段使うシェルを変えてみることにした。tcsh -> zsh
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Snow Leopard における ACL の操作

必要に迫られて Snow Leopard での ACL の取り扱い、とくに ACL を付けたり取り除いたりといった最低限の操作について調べた。ググってみても、「これだ!」という情報には出会えなかった。結局、一番実用的なのは man chmod だった。

chmod のマニュアルページには "ACL MANIPULATION OPTIONS" というセクションがあり、操作の具体例を挙げつつコマンドオプションとACL属性の説明が書かれている。ACL で困ったら、まずは man chmod を見るべき。

ACL を見る

ls に表示用オプションが増えている。ls -l で表示させたとき、許可ビット欄の一番右に + が付いていたら、そのファイルやフォルダに ACL が付いている印。オプション le を加えることで、その ACL の内容を表示できる。以下が実行例。ユーザのホームにあるライブラリフォルダに ACL が付いていることを示している。その意味は「誰であっても消せない」というもの。これが付いていると、削除できないのはもちろん、名前の変更や移動もできない。

[imac] mnbi% ls -l                                                [~]
[...snip...]
drwx------+ 39 mnbi  staff  1326  8  3 01:34 Library/
[...snip...]
[imac] mnbi% ls -le                                               [~]
[...snip...]
drwx------+ 39 mnbi  staff  1326  8  3 01:34 Library/
 0: group:everyone deny delete
[...snip...]

ちなみに、+ ではなくて @ が付いていたら、それは EA (Extended Attribute) が付いている印。ACL と EA の両方が付いている場合、EA の印が優先されるようだ。

2010-08-03

iMac、届いた!

発注したのが 7/27で、出荷の知らせが来たのが 7/30。そして昨日(8/2)、はるばる上海から海を越えて届いた。

箱は思ったほどデカくはなかった。ほぼ iMac のサイズそのまま。これは付属品が少ないからだろう。

梱包を解き、保護のためのシートなんかを外す。(先週末に汗だくになって片付けた)作業机の上に置く。セカンドディスプレイにする予定のシネマと並べると、少し iMac の方が背が低い(その差、約2.5cm)。そこで、古い雑誌を敷いて上辺の高さを揃えてみた。それが→の状態。

キーボードは mini で使っていた Realforce 86U を使う。マウスは使わず、Magic Trackpad のみでいくつもりなんだけど、初期設定のあいだはこれまでどおり Apple Pro Mouse を使う。

初期設定および作業環境の移行もほぼ終わった。今は iTunes で音楽を鳴らしながら Emacs でこれを書いている。

新しいマシンだと言っても、同じ Mac だし、OS も MacBook と mini で使っている Snow Leopard だし、初期設定もウィザードで Apple ID と MobileMe のアカウントを指定すれば終わってしまうし、環境の移行にしたって iOS SDK を始めとするソフトをいくつかインストールするのと mini や MacBook からファイルをコピーするだけ。とくにハマるような点はない。まあ、すべてスムーズにいったわけではないんだけどね。そのことは別に書くつもり。

Time Machine のつなぎ先では少し悩んだ。Time Capsule と mini Server とどちらを Time Machine のバックアップ先にするか。決め手になる条件がなかったから。結局、mini の方にしたが、明確な理由は思いつかなかった。あえて挙げるとすれば、Capsule は相当熱くなるってことぐらい。それがどうしたと言われたら困るけど。

あ、そうそう、SSD+HDD の構成にした効果か、アプリの起動は確かに速い。だからどうしたって感じなんだけど、こういうのって地味に効いてくるんだと思う。こっちに慣れた後、MacBook や mini にもどったときに愕然とするんだろう。「え、なんでアイコンがドックの中ではねてるんだ(・д・)?」というように。

それと、Magic Trackpad はとにかく気持ち良い。MacBook に付いているのと同じだろう、と思うかもしれないが、タッチする面積が少し大きいことでユーザ体験が向上している。本当にマウスはもういらないと思える。iPhone/iPad でタッチ&タップに慣れているせいもある。けど、それだけじゃない。やっぱりこれは、もっと早く実現されているべきだったはずのもの、って感じがする。iPad と MacBook (というかノート型のパソコン全般)を見比べたときに感じるあの感覚。過去にあるべきだった未来だ。

このトラックパッド、PC の世界でもすぐに類似品が出回るんじゃないか。デザイン(意匠)がシンプルなだけに差別化は難しいだろうけど。

関連リンク

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twitter より (2010-08-02)

  • 13:53  届いた、iMac (`・ω・´)
  • 13:55  ちなみに、届いたのは 11:00 少し前だった。
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