購読している RSS フィードのひとつで、Google が DNS サービスを提供し始めたことを知った。とりあえず、試してみることにした。大まかな流れはこんな感じ(↓):
- AirMac ユーティリティによる Time Capsule の設定
- Snow Leopard Server: DNS の設定
- Snow Leopard (クライアント版) 側の設定
- 稼動確認
- ローカルの DNS を落としても、名前解決できるか
AirMac ユーティリティによる Time Capsule の設定
うちは Time Capsule をインターネットへのルータとして使っている。 部屋で使っている Mac たちは DNS の設定を DHCP 経由で、この Time Capsule に訊きにいく。 個別に設定することもできるが、今回は、この大元を変更してみることにした。
Time Capsule に限らず一般的なルータはとくに設定しなければ、DNS の設定を ISP の DHCP サーバから引っぱってくる。ISP から契約の際に送られてくる書類一式にも DNS サーバの IP アドレスは書かれているはずだが、それを手作業で設定したのは遠い昔の話だ。Time Capsule でこれを独自の設定に変更するには「AirMac ユーティリティ.app」を使う。
「AirMac ユーティリティ.app」を起動したら、ツールバーから「インターネット」を選び。さらにメインビューの「インターネット接続」タブを選ぶ。中段に「DNS サーバ」の IP アドレスを入力するフィールドが 2 つ用意されている。デフォルトだと、ここには ISP から取得した DNS サーバの IP アドレスが 2 つ表示されている(グレー表示になっている)。これを上書きすれば良い。
うちの LAN では Snow Leopard Server でもローカルな DNS を稼動させて、LAN 上の機器の名前解決を担当させている。2 つある DNS サーバのうち最初の方は、ローカルな Snow Leopard Server の IP アドレスを入力してある。今回の Google Public DNS の IP アドレス (8.8.8.8) は、もう一方の方に入力した。
入力後、右下の「アップデート」ボタンを押せば、Time Capsule が再起動する。
Snow Leopard Server: DNS の設定
mini で稼動させている DNS サーバはローカルな LAN 上の機器の名前(とアドレス)しか解決できない。他のリクエストは上位の(外部の) DNS サーバにリクエストを転送することで解決を図るようになっている。そのためには転送する相手のアドレスを設定する必要がある。
「サーバ管理.app」を起動し、サイドバーからサーバを選び、さらに「DNS」を選ぶ。メインビューのツールバーで「設定」を選ぶと「フォワーダ IP アドレス」のリストがある。これまで、ここには ISP 提供の DNS サーバのアドレスを 2 つ入力してあったが、それを消して、Google Public DNS の 2 つのアドレス (8.8.8.8 と 8.8.4.4) を追加した。右下の「保存」を押せば完了。
Snow Leopard 側の設定
DHCP で接続情報を取得するようになっていれば(これがデフォルト)、とくに設定する必要はない。あえてすることと言えば、「システム環境設定」を開いて DNS の設定を確認するぐらい。
mini が停止する可能性もあるから、クライアント版はローカル DNS だけにクエリーを飛ばすようにはしていない。Time Capsule の設定にしたがって、ローカル DNS と Gogole Public DNS の 2 つのアドレスが使われるようになっている (実は、3 つ目として ISP 提供の DNS のアドレスも飛んできていた; これは Time Capusle が気をきかせたのかな)。
ちなみに、Snow Leopard の場合、DNS の設定は /etc/resolv.conf
にも書かれている。設定を確認するだけなら、こいつを cat
するのがてっとり早いかも。ただし、このファイルは自動生成されるもののようで (/etc
にあるのはシンボリックリンク、実体は /var/run/resolv.conf
)、これを書き換える必要はない。というか、書き換えてはダメ。中にはこんな風なことが書かれているから。
(/etc/resonv.conf のコメント)
# Mac OS X Notice
#
# This file is not used by the host name and address resolution
# or the DNS query routing mechanisms used by most processes on
# this Mac OS X system.
#
# This file is automatically generated.
稼動確認
まあ、普通に web をうろついてみたけど、問題ない。
dig
を叩いて、有名どころのアドレスを調べてみたり。
ローカルの DNS を落としても、名前解決できるか
これは稼動確認のオマケ。ローカル DNS が Google Public DNS にフォワードするように設定したのだから、通常 LAN 内での DNS リクエストは一旦、ローカル DNS に届く。ただし、mini が停止する可能性も考慮してクライアント (MacBook) では、第2候補に Google Public DNS を明示的に指定している。この設定が期待どおりに効果を発揮するなら、mini 上のローカル DNS を停止しても、MacBook は問題なく web ページを開いたりといった作業ができるはず。それを確認してみる。
手順は、mini で「サーバ管理.app」から DNS サービスを停止させ、MacBook で web を見るだけ。
やってみた。問題ない。
関連リンク
- Google Public DNS - Google Code
- Google DNS - Google Operating System / Unofficial news and tips about Google
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