2010-09-22

入力デバイスは消耗品

iMac につないだキーボード(→ Realforce 86U)の掃除をしていて思った。キーボードは消耗品なのだ、と。同じことはマウスにも言える。直接、人の手に触れ、叩かれ、動かされる、これら入力用のデバイスは、いずれ汚れ、摩耗し、劣化し、時には壊れる。TrackPad も消耗していくだろうか?

消耗品であれば、補充について考えておかなければならない。直接手に触れる物だけに、必ずしも新しい製品が馴染むとは限らない。いま使っている物に愛着があるなら生産終了となる前に同じ製品を余分に買っておくべきだ。

もう手に入らない名品

Magic TrackPad を使い始めるまではずっと Apple Pro Mouse を使っていた。2003 年 3 月にわたしにとっての最初の Mac (チタニウム PowerBook G4)を手に入れて以来の付き合いだから、7 年以上使い続けたことになる。

Mac ユーザ以外には決して受け入れられることのなかった 1 ボタンマウスだ。いや、Mac ユーザの多くも(余程、古くからのユーザでない限り)マウスに関しては多ボタンが良いと言うに違いない。Mac OS X 以降は、PC 用の USB マウスをつなげば右クリックもフツーに使えるから。ただ、この Apple Pro Mouse はクセになる。一度、こいつをクリックしてしまうと、他のマウスをクリックするのがイヤになる。

手に吸い付くように思える材質、クリック時にマウス全体が沈み込む感覚、独特の深いクリック音。どれをとっても、他のマウスでは決して味わえない体験ばかりだ。いくら言葉を連ねても、使ったことにない人には伝わらないだろうけどね。

Apple の販売するマウスが他のタイプに変わってしまってからは、これが壊れたらどうしようと不安になった。もう他のマウスに戻るつもりはなかったからだ。白でも良かったから買っておくべきだったと悔やんだ。

結局、このお気に入りのマウスは壊れることなくその役割を終えた。光学式のマウスは可動部分がないから故障の確率は低いのだろう。また、このマウスの材質は汚れをキレイに拭き取れるので劣化が目立たない。これも長く使えた要因だろう。

いくら消耗品といっても、マウスやキーボードは頻繁に交換が必要になる物ではない。けれど、だからこそ補充品を買っておくべきなのだ。安心していると同じ物が手に入らなくなるよ。

Realforce 86U の使用感

このキーボードを使い始めて 10 ヶ月。最初の頃に感じた不満はいまも解消されていない。打鍵音はやはり安っぽく聞こえるし、不要なキーもずっと不要なキーのままだ。

ただ、現行の Apple 製キーボードに戻ろうとも思わない。その理由はストロークの深さにある。キーを叩いたときにしっかりと沈み込む感覚はやはり良い。現行の Apple 製キーボードのようにストロークの浅いものは、キーを「叩く」というより「押す」感じが強い。キーというよりもボタンに思える。

他に、気になるキーボードもあるんだけどね(↓)。これのベースになっているという「Apple Extended Keyboard」は使ったことがないんだよ。叩いていて気持ちの良いキーボードだったのかな (・д・)?

テンキーが余分。それがなければ飛び付いていたかも。

ノート型の場合はどうする?

ノート型のパソコンではメーカーに修理を依頼しない限り、キーボードを交換することは難しい。メーカーによっては、(個人ユーザでも)部品としてキーボードを発注できることもあるけれど、交換にかかる手間はケーブルの抜き差しだけですむデスクトップ型とは比べ物にならない。

(昔とくらべれば)本体の価格が下がった現在、ユーザは数年使った後でキーボードが壊れたとして修理に出すだろうか? 修理の問い合わせをして「修理費は○万円になります」と言われたら、修理をためらうに違いない。新しい製品を買う方が良いと思うんじゃないか?

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